1.感じるままを感じてもいい。感情には正しいとか間違いということはない。感情はただあるだけである。誰も人がどう感じるべきかを教えることはできない。感情について話すことは、良いことであり必要なことだ。 2.欲しいものを欲しがってもいい。欲さなければならないことや、望んではならないことなどない。自分の活力に触れたならば、大きく成長したくなる。 3.見え、聞こえることを見聞きしていい。見聞きしたものはなんでも、自分が実際に見聞きしたとおりのものなのだ。 4.いっぱい楽しんだり、遊ぶのはいいことだし、また、そうする必要がある。 5.真実を語ることは重要なことである。歪められた考え(“すべてか無か”思考、破滅化、過度の一般化、読心術、etc.)をしりぞけて現実をあるがままに見ることは、人生の苦痛をやわらげる。 6.ときには限界を知って、満足を先のばしにすることは大切である。これもまた人生の苦痛をやわらげる。 7.バランスのとれた責任感を発達させることは重要である。それは自分の行動の結果を受けとめることと、他人の行為の結果を引き受けないことを意味する。 8.失敗してもいい。失敗は教師である。失敗は学ぶことを手助けしてくれる。 9.自分自身と同じように、他者の感情、要求、望みもまた、尊敬され尊重されるべきである。 10.問題があってもいい。それは解決される必要がある。葛藤があってもいい。それは解決を必要としている。
ジョン・ブラッドショー 『インナーチャイルド』(NHK出版)第10章をもとに作成
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■5 / inTopicNo.1)  理想の父
  
□投稿者/ もで [MAIL] -(2004/01/13(Tue) 23:31:44)
    今日、お昼の番組で、非行・不登校・摂食障害などで悩んでいる子供を無償で預かり、一緒に生活しているお寺の住職さんがとりあげられていました。
    その人は、自分の講演でもらったお金や、看護士の奥さんの給料などをやりくりして、みんなで暮らしているそうです。

    住職自身も、昔は非行少年だったと話していました。
    少年院に送られそうになった所を、当時の担任の先生が必死になって引き止めてくれ、その時の感謝の気持ちから今の自分があるそうです。
    だいたい親の言う「問題のある子」というのは家庭に問題があり、夫婦に問題があるのに、それを子供に責任転嫁しているとその人はおっしゃっていました。
    だからその子達をしばらく預かり、ただ「受け止める・居場所を作ってあげる」ことが大事なのだと。

    その寺に子供を連れてくる親の口調といったら、まさしく自分の親と似たような感じでした。ある母親は「この子は変わってるから、私には理解できないんです。すごく変わってるから」と子供が悪いかのような言い草、ある父親は、子供が「親がうるさいから、学校に行きたくない」と言うと「じゃあ行かなくていい!」と言ったくせに、その住職の前では子供に「学校には行けよ」と言う矛盾を示す…

    そして、その住職の子供たちに対する姿勢は、まさしく今、私が望んでいる事でした。
    泣いている子に「こっちへおいで」と笑顔で呼びかけ、寄り添い手を握って「大丈夫、心配せんでええ。おっちゃんが一緒におるからな」と語りかける。
    死別した父に代わり、母が新しい彼氏と暮らすようになった事がきっかけで心のバランスが崩れてしまった女の子もいました。
    その子が寺を卒業するとき、「もしお父さんが恋しくなっても、おっちゃんがお父さんやと思ったらええ。な!いつでもここにおるからな」と心から言える。
    とても素敵な、傷ついた子供にとってまさに『理想の父』だなあ、と思いました。
    ある女の子がリポーターに「住職はどんな人?」と聞かれて「ん〜…でっかいお父さん。いろんな意味ででっかいお父さん」と言ってて納得!

    卒業式には、子供に対して親が謝るのが通例になっているそうです。子供を呼ぶ前に親と住職二人きりで話し、子供の思いに気付いてやれなくて悪かったと、心から詫びさせる。
    もし心からの謝罪でなければ、卒業は取りやめ。

    これぞまさしく「還る家」ですねっ。
    なんか、いいですよねー…あたし独身だったら絶対行きたいです。
引用返信 削除キー/
■6 / inTopicNo.2)  親以外の「よその大人」って大事だと思うわ
□投稿者/ 蔦吉 [MAIL] -(2004/01/14(Wed) 02:50:30)
    > だいたい親の言う「問題のある子」というのは家庭に問題があり、夫婦に問題があるのに、それを子供に責任転嫁しているとその人はおっしゃっていました。
    > だからその子達をしばらく預かり、ただ「受け止める・居場所を作ってあげる」ことが大事なのだと。

    親と子供、大人と子供では、どうしたって立場弱いのは子供の方だからね…。
    西山明『少年サバイバルノート』、だったかな、「大人は子供のせいにできるけど、子供は大人のせいにはできない」という言葉があるんですが、塾の教師の仕事で子供に接するようになって以来、本当にこのことを身にしみて感じます。
    キレても、ゴネても、心のどこかで済まながっている。そうじゃなきゃ、キレたりゴネたり病気になったりしない。最初から、親の自己正当化を堂々とつっぱねることができるくらいなら。

    > 卒業式には、子供に対して親が謝るのが通例になっているそうです。子供を呼ぶ前に親と住職二人きりで話し、子供の思いに気付いてやれなくて悪かったと、心から詫びさせる。
    > もし心からの謝罪でなければ、卒業は取りやめ。

    おぉ、そこまでやるか!って感じもしますが、閉じた機能不全家族の「親の自己正当化」にそこまで正面きってぶつかってくれる「よその大人」がいる、ってのは心強いことなのかもしれないですね。

    「他人の飯を食う」と昔は言ったのかな。
    「親以外の大人」に接することで、強大な魔力を持っているかのように見えた親を「ただのおじさん・おばさん」として整理していくことができたのかもしれない。

    子供が「親以外の大人」に育ててもらう機会とか、「世の中が子供を育てる」という、世の中全体の心の余裕みたいなものが、だんだん失われつつあるような気がします。
引用返信 削除キー/
■8 / inTopicNo.3)  Re[1]: 理想の父
□投稿者/ ミルキー -(2004/01/14(Wed) 10:18:56)
    No5に返信(もでさんの記事)

    そんな住職さんがこの世にいてくれることがありがたい。
    そんなに寛大な心を持てて、人の痛みが分かるのは、彼自身が苦労したからなんですね。

    もでさん、いい記事をありがとう。
    この世は捨てたもんじゃないと思いました。
引用返信 削除キー/
■9 / inTopicNo.4)  Re[1]: 理想の父
□投稿者/ kuribo [MAIL] -(2004/01/14(Wed) 10:37:33)
    No5に返信(もでさんの記事)
    > 今日、お昼の番組で、非行・不登校・摂食障害などで悩んでいる子供を無償で預かり、一緒に生活しているお寺の住職さんがとりあげられていました。
    > その人は、自分の講演でもらったお金や、看護士の奥さんの給料などをやりくりして、みんなで暮らしているそうです。
    >
    > 住職自身も、昔は非行少年だったと話していました。
    > 少年院に送られそうになった所を、当時の担任の先生が必死になって引き止めてくれ、その時の感謝の気持ちから今の自分があるそうです。
    > だいたい親の言う「問題のある子」というのは家庭に問題があり、夫婦に問題があるのに、それを子供に責任転嫁しているとその人はおっしゃっていました。
    > だからその子達をしばらく預かり、ただ「受け止める・居場所を作ってあげる」ことが大事なのだと。
    >
    > その寺に子供を連れてくる親の口調といったら、まさしく自分の親と似たような感じでした。ある母親は「この子は変わってるから、私には理解できないんです。すごく変わってるから」と子供が悪いかのような言い草、ある父親は、子供が「親がうるさいから、学校に行きたくない」と言うと「じゃあ行かなくていい!」と言ったくせに、その住職の前では子供に「学校には行けよ」と言う矛盾を示す…
    >
    > そして、その住職の子供たちに対する姿勢は、まさしく今、私が望んでいる事でした。
    > 泣いている子に「こっちへおいで」と笑顔で呼びかけ、寄り添い手を握って「大丈夫、心配せんでええ。おっちゃんが一緒におるからな」と語りかける。
    > 死別した父に代わり、母が新しい彼氏と暮らすようになった事がきっかけで心のバランスが崩れてしまった女の子もいました。
    > その子が寺を卒業するとき、「もしお父さんが恋しくなっても、おっちゃんがお父さんやと思ったらええ。な!いつでもここにおるからな」と心から言える。
    > とても素敵な、傷ついた子供にとってまさに『理想の父』だなあ、と思いました。
    > ある女の子がリポーターに「住職はどんな人?」と聞かれて「ん〜…でっかいお父さん。いろんな意味ででっかいお父さん」と言ってて納得!
    >
    > 卒業式には、子供に対して親が謝るのが通例になっているそうです。子供を呼ぶ前に親と住職二人きりで話し、子供の思いに気付いてやれなくて悪かったと、心から詫びさせる。
    > もし心からの謝罪でなければ、卒業は取りやめ。
    >
    > これぞまさしく「還る家」ですねっ。
    > なんか、いいですよねー…あたし独身だったら絶対行きたいです。
引用返信 削除キー/
■10 / inTopicNo.5)  Re[2]: 理想の父
□投稿者/ kuribo [MAIL] -(2004/01/14(Wed) 10:49:03)
    No9に返信(kuriboさんの記事)
    > ごめんさい・・・返信の仕方、間違えちゃった。
    >
    >これぞまさしく「還る家」ですねっ。
    >>なんか、いいですよねー…あたし独身だったら絶対行きたいです。

     私も、行きたい。
    でも、母親なのよね。 ちゃんと母親出来てるのか・・・・反省・・・
    子供に帰って、行きたいよ・・・・

引用返信 削除キー/
■11 / inTopicNo.6)  Re[1]: 理想の父
□投稿者/ クッキー -(2004/01/14(Wed) 12:06:41)
    もでさん、みなさん、こんにちわ。
    もでさんの記事を読ませて頂きました。

    > 卒業式には、子供に対して親が謝るのが通例になっているそうです。子供を呼ぶ
    > 前に親と住職二人きりで話し、子供の思いに気付いてやれなくて悪かったと、心
    > から詫びさせる。
    > もし心からの謝罪でなければ、卒業は取りやめ。

    ...心の底で、こんな人がいたらとずっとずっと願っていました。
    実在するんですね、うれしい気持ちと、実在するけれど自分の近くに
    存在していない現実を思うと辛くなる気持ちとが混ざります。
    (この記事を読んだことで落ち込んだという意味ではないので
    誤解しないで下さいね)

    自分の中だけでも、親に対しけじめというか、おりあいをつけようと、
    強く思いました。

引用返信 削除キー/
■12 / inTopicNo.7)  Re[1]: 理想の父
□投稿者/ もで [MAIL] -(2004/01/14(Wed) 14:20:09)
    No5に返信(もでさんの記事)
    > 卒業式には、子供に対して親が謝るのが通例になっているそうです。子供を呼ぶ前に親と住職二人きりで話し、子供の思いに気付いてやれなくて悪かったと、心から詫びさせる。
    > もし心からの謝罪でなければ、卒業は取りやめ。


    単純に「詫びさせる」という表現だと、親に向かって「おまえが悪いんだ!子供をこんなに傷つけて…」というような図が浮かぶと思うのだけど、この住職さんは親にも優しくて。

    「この子はこういう理由で辛かった。だから一言、それを気付いてあげられんかったことを悪かったと言ってあげてほしいんよ」と、優しい笑顔で促すことができるんですよね。
    よく考えればその親も傷ついた子供の心を残していて、そのことに対して無理矢理、罪悪感を植え付ける必要なんてないですもんね。
    だから親のほうも、素直に謝罪する気持ちを持つことができるんでしょうね。

    ちょっと説明不足で、すみません;
引用返信 削除キー/
■13 / inTopicNo.8)  Re[2]: 理想の父
□投稿者/ まんまる -(2004/01/14(Wed) 14:38:06)
    No12に返信(もでさんの記事)
    > ■No5に返信(もでさんの記事)
    > よく考えればその親も傷ついた子供の心を残していて、そのことに対して無理矢理、罪悪感を植え付ける必要なんてないですもんね。
    > だから親のほうも、素直に謝罪する気持ちを持つことができるんでしょうね。


    もでさん、こんにちは。
    私も子どもに対して傷つけたところもあって、でも私自身も傷ついているところもあって(この言葉は今まで恐くていえなかった)
    複雑な想いを持っていました。

    ほんわかするお話を教えてくれて、ありがとう。
    私も、素直に気持ちを持って生きたいです。

引用返信 削除キー/
■14 / inTopicNo.9)  Re[1]: 理想の父
□投稿者/ シャローナ -(2004/01/15(Thu) 00:40:56)
    No5に返信(もでさんの記事)
    こんにちは 
    こういう人に会ってみたいです
    そうすれば父親像っていうものも変わるかなと思うし
    でっかいお父さんかあ
    うちの父親は態度はでかいけど、小さいよなあ・・・
    私が泣いたときに指差して笑ったもの。お葬式でですよ。信じられない。
引用返信 削除キー/
■17 / inTopicNo.10)  Re[2]: 理想の父
□投稿者/ もで [MAIL] -(2004/01/15(Thu) 23:49:04)
    No14に返信(シャローナさんの記事)

    > うちの父親は態度はでかいけど、小さいよなあ・・・

    この表現、うちの父にもビンゴです!
    私の父は、自分の兄弟がガンで入院していて、まだ意識のある時に
    病室をすぐ出た所の廊下で、葬式のプランを他の兄弟たちと練っていました。
    その他「なんや親に向かってその態度は!」と超〜お決まりの文句を投げ掛けたり。

    正しい「見本」がいないから、素直な愛情の示し方が分からないまんまです。
引用返信 削除キー/
■24 / inTopicNo.11)  Re[3]: 理想の父
□投稿者/ ぷりん -(2004/01/18(Sun) 16:43:02)
    No17に返信(もでさんの記事)
    私もその 住職さんに かわいー かわいー してもらいたいよー

引用返信 削除キー/
■54 / inTopicNo.12)  Re[1]: 理想の父
□投稿者/ miku -(2004/01/24(Sat) 07:59:09)
    私はこういう人になりたい。
    心からそう思っています。

    傷を受けた人だからこそ、できることがあると思っています。
    見えないものが見える。言葉の力を良くも悪くも知ってる。

    みんないていいんだよ。
    そのままでいんだよ。

    これをいっぱい伝えて生きたい。
    自分自身にも教えながら。

    どこまでできるかわからないけど、頑張ります!!
    もでさん、素敵なお話ありがとうございました。

引用返信 削除キー/



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